流風織りについて

流風織りについて

230年以上の歴史を持つ播州織産地から新たに生まれた生地「流風織」

江戸時代の寛政4年に始まり、230年以上の歴史を持つ兵庫県北播磨地区の「播州織」。「播州織」の一番の特徴は糸を先に染め、染め上った糸で柄を織る「先染織物」。この手法を用いることで、実に1000回以上洗濯してもほとんどの生地は色落ちしなくなるのです。また色の表現・再現性も50万色と言われています。ハイクオリティな品質と評価され、国内ブランドはもちろん世界的なブランドにも使われているのが「播州織」なのです。


そんな播州織の新しい担い手である織職人の橋本裕司さんが、5年の歳月をかけて開発したのが、播州織の新たなオリジナル生地である流風織(りゅうふうおり)です。流風織は40年前のレピア織機でゆっくり、まるで風を折り込むように丁寧に織った生地です。

この生地で作った服を身に纏った人に“まるで風に包まれているような優しい着心地”を感じてもらいたいという願いを込めて流風織と名付けています。生地の配合や、横糸と縦糸の調整など何度もおこない試作生地を作り続けてきました。その試作生地はなんと100以上です。


▲5年の間に試作した100以上の生地の一部です。

そして5年の歳月をかけて完成したのが、しっかりした生地の色味や見た目には思えない「通気性」「伸縮性」「軽量性」「再現性」を兼ね備えた流風織を完成することができました。これから、流風織と流風織を使った商品のご紹介をします。

流風織の特徴

①風を通す抜群の通気性

横糸と縦糸の絶妙な折り合わせで「蚊帳」のような隙間がたくさんある生地が特徴。流風織の名前が表しているように、暑い夏でも風が流れるような快適な生地が完成しました。

特徴②そのままストレッチもできてまう伸縮性

綿の着心地そのままなのに、体型やカラダの動きのとらわれないストレッチウェアのような伸縮性。これは横糸にポリウレタンをほんのわずか使うことで信じられないほど伸びる生地を作ることができました。これも試行錯誤した結果、流風織の基盤となるベストな織糸を実現することができました。

パンツもこれだけ伸びる。「ON「OFF」とどんな状況でもカラダの動きにあわせて伸び縮みするので、一度でも体感したらほかのパンツが履けなくなってしまうかもしれません。

パンツを履いたままY字バランスも楽にできます。仕事帰りのコンビニジムでそのまま違和感なくトレーニングなどができそうです。出張先では、このパンツで朝ランしてそのまま仕事モードに入ったりすることもできそうです。

③軽い!皺がつかない!どこにでも持っていける

流風織は絶妙なストレッチ感を出すために生地に凹凸の織りが施しています。
また、特徴である伸縮性のおかげでシワが全くつきません。
暑い夏は脱いだジャケットを腕に抱えてるとそれだけでもじっとりしてきます。でも流風織ジャケットなら、そんなストレスを解決。丸めてバッグの中に入れてもOKです。ジャケット本体の重さは約380gと軽量なので、重さはまったく気にならないし、皺がまったくできません。

またジップロックのようなプラスチックバッグに入れてしまえば、ここまで小さくなります。そしてバッグがら取り出した時も皺もなくすぐに着用OK。旅先で少しフォーマルな場所でも活躍してくれます。パンツの重さは約310g(Lサイズ)で、上下合わせても700g以下なので本当に持ち運びが楽です。

④流風織の凹凸が生み出す「くるまる」感

流風織のしぼり生地のような凹凸のある生地は、工業的に型で凹凸をつけているのではなく、織方と伸縮素材によって凹凸ができるので実は不均等な凹凸になっています。そしてこれが流風織の表情になってるのです。

生地の凹の底辺は面ではなく辺で肌をとらえ、凸部分の底辺が肌をとらえる時、空気を含んでいる空間として肌をとらえます。 この凹凸による流風のテクスチャー(織物の造形)が、カラダを辺と空気と適度な伸縮でとらえる、"くるまる" という感覚を生んでくれます。

是非商品を手に取っていただき、流風織の優しい着心地と手触り、絶妙な"包まれている感"を味わってください。